HOME

2009 FIA F1 世界選手権シリーズ第15戦 フジテレビ 日本グランプリレース
FIA FORMULA 1 WORLD CHAMPIONSHIP Round15
FUJI TELEVISION JAPANESE GRAND PRIX SUZUKA 2009

■Part1 10.2金曜フリー走行

数々の名レースを刻んできた鈴鹿にF1が帰って来た。

激動のF1の世界では来年も無事に開催されるかは未知数だ。
このタイミングで観に行けるなら行っておきたいとの気持ちで観戦に向かいました。

金曜のフリーセッションは午前と午後に別れて行われます。
午前は10:00スタートだったのですが、前泊しないと列車では厳しいです。
クルマなら真夜中に出れば間に合いますが…
気合が入っている人なら夜行バスという手もありますが、きついです。

私は最寄の駅から始発で出ました。
在来線、新幹線、近鉄特急と乗り継ぎ、白子には10時過ぎに到着。
幸運な事に臨時増発の鈴鹿サーキット直行バスには直ぐ乗れました。
交通事情にもよりますがバスにさえ乗れればサーキットまでは20〜30分程で着きます。

列車で移動中は雨が酷かったですが、サーキットでバスを降車したときには気にならない程度の小雨。
サーキットランドを横切り、足早にコースを目指します。

コースからは既にF1マシンの疾走する快音が聞こえており、気持ちが焦ります。
とりあえず、最終コーナーのゲートから中に入りました。
シケイン〜最終コーナー〜グランドスタンドが見えます。
目の前を横切るマシンの爆音は空気が振動しているのが見えるような凄さです。

先にサーキットに来ている弟に電話しますが、お互いマシンの爆音が凄過ぎて会話がよく聞こえない。
結局C2の席に既に来ているとの事でC2席へ向かいました。

C2席は2コーナーです。
サーキット入り口のグランドスタンド近辺からC2まではめちゃ遠いです。
坂もきついし、鈴鹿のアップダウンが運動不足の身に沁みます(笑)

C2席は横に長く、場所が良くわからなかったのですが、なんとか辿りつきました。
後で知ったのですが、フリー走行と言えども指定の席以外のエリアには入れないのですね。
最初に最終コーナーのS席あたりで観たのは、偶々チェックが甘く入れただけのようです。

弟と合流して落ち着いて見始めたのは11時くらいで、残り時間は30分程です。
(午前フリー走行は10:00〜11:30)


C2席から見たグランドスタンド


同じくC2からS字

C2席は2コーナーのアペックスポイントからS字の入り口まであり、横に長ーいんです。
下段がC1、上段がC2です。
C1はマシンに近いですが、金網越しに見る事になりますし、全体が見渡せません。

今回の席は2コーナー出口付近で、高さも中段寄りでしたので絶好の観戦ポイントでした。
メインストレートエンド〜1コーナー〜2コーナー〜S字まで見えます。
これには弟も大感激でした。
席はエリアしか指定できないので、そのなかでどの位置になるかは運次第なのでラッキーでした。


C2のお隣、2コーナー入り口のB1、B2はこんな感じです。


2コーナー侵入
写真はレッドブルのMウェーバー。路面状態はウェットです。


現在チャンピオンシップ2位のブラウンGPのバリチェロ
流し撮りをしてみました。


アウト目一杯に寄って…


アプローチ開始


ググッとGが掛かり…


奥目でインを突きます。


2コーナー目の前を疾走


立ち上がり

デモランなどでは無い、F1マシンの全開走行を目の前で初めて見ました。
凄い速さです。
1コーナーなんかは殆ど減速せずに突っ込みます。
一瞬で通り過ぎるので1コーナーの目の前で見ている人は、
速くてマシンが良く見えないのではないでしょうか。

2コーナー手前でガクッと減速。
ようやくマシンの詳細が視認できます。

凄い突っ込みにア然とします。
本当にマシンと、それを整備するスタッフを信頼していないとあの突っ込みは出来ない。
少しでもマシンにおかしい部分があればマジで死ぬ。

フリー走行を目の前でみるだけでも興奮してきます。


フリーの午前のセッションも残り10分を切りました。

フリー走行は燃料搭載量が一定では無い上に、各チーム色々セッティングを試しているので
タイムは参考程度です。
フリー走行でタイムが良くても、実際のレースではあまり速くない事が多々あります。


フォースインディアのリウッツィ

フィジケラがフェラーリに移籍したので、サードのリウッツィがレギュラーに昇格。
元々レギュラードライバーだったので、パフォーマンスに不足はありません。
走りは安定していました。


フェラーリのジャンカルロフィジケラ

怪我のマッサの代役で、来年以降は3rd扱いですが、
それを覚悟の上で今年のフェラーリでの出走にドライバー人生を掛けました。
F60のマシン特性に苦戦が続きますが、それでも赤い跳ね馬のドライブは最高なのでしょう。

現在唯一の「日本人F1レギュラードライバー」のウィリアムズの中嶋一貴は2位と健闘。
一位はスーティルで、フォースインディアは高速コースで調子がいい。
また、TOYOTAのグロックは体調不良で出走せず、代わりに3rdドライバーの小林可夢偉(かむい)がフリー走行を走った。
前回のシンガポールGPのあと、TOYOTAはヤルノトゥルーリが体調を崩していたと聞いていたが…

日本GPだし、話題作りでフリーだけ可夢偉とか?
なんか作為的なものを感じるのは深読みし過ぎでしょうか。

午前はこれで終わり、昼食タイム。
放送では12時10分頃に雨が強まるとの予報。
事実、予報どおりになり大雨に…
運良く屋根ありのテーブルが確保でき、昼食をとった。

午後のセッションは14:00から。
雨足は一向に弱まらず…
仕方なくカッパを着てコースに戻るも、どのチームも走行は見合わせているようで
残り時間だけが経過していく。

こりゃ駄目だという事で、途中でコースを後にしました。
お陰で並ぶ事も無く、白子行きのバスに乗り込めました。
あとでインターネットで知ったのですが、中嶋は少しだけ走行したようですね。
まぁ無理して見なくてもいいですが。

白子から指定席のある特急で名古屋へ。
名古屋のホテルにチェックインしたのは17時過ぎでした。
服や靴を乾かし、シャワーを浴びて、夜は飲みに行きました。


Suzuka1日目はここで終了です。
午後は雨で殆ど走行しなかったので、結果的に午前中のセッションを観れて良かった。
移動もスムーズで中々満足な一日目でした。


<1日目END>

NEXT→





HOME