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コクサイ M629 マウンテンリボルバー4Inch<後期型>


【歴史】
コクサイガスリボルバーシリーズ第三弾
M19、M10のS&W Kフレームに続く「Lフレーム」シリーズだ。
あまり銃器に明るくない人でも「44マグナム」といえばわかるだろうか?

ラインナップは6インチでガンブルー調メッキの「M29」
ステンレスモデルの3,4,6,8-3/8インチの「M629」だった。

特に4inchモデルは「マウンテンリボルバー」と呼称され
テーパー状のアウターバレルと背の高いフロントサイトが特徴的だ。



【変遷】
1990年デビューで、自主規制後のため最初からカートリッジは
M19後期型と同様のものが付属した。

前期型、後期型が存在し、違いはスナイピングシステム(固定HOP)のみ。


【メカニズム】
基本的にM19、M10の「Kフレーム」で開発した
コクサイメカを踏襲。
しかしながら不評なセイフティは方式が改められ
サムピースを押し込んで上方に押し上げてロックという方式に変更された。

またKフレームではハンマーのイニシャルポジションが不自然に後ろ気味で
ファイアリングピンが覗いていたのを改善した。
但し、その弊害でコック時のハンマー形状は薄く、かなりデフォルメされてしまった。
これはハンマーダウン時のリアルさを取って尚且つ打撃時のストロークを稼ぐ苦肉の策だ。

▲ハンマーダウン時はリアル。


▲ハンマーコック時。ちょっと頼りない形状・・・



【実射性能】
M19同様のリアルなS&Wメカを再現。
ダブルアクションでゆっくりトリガーを引くと、
シリンダーを回転させたハンドの「チッ」音、その後シリンダーノッチにストップが掛かった瞬間の「チッ」音が楽しめる。
作動は確実で、どんなにゆっくりトリガーを引いても確実にシリンダーは固定されオーバーランなどは無い。

発射したBB弾は結構な勢いがありパワーも十分。
しかし外見のいかつさとは裏腹に後期M19程はパワーは無い。
同社のパイソンよりはハイパワーだが・・・

スナイピングシステムも装備されているので0.25g程度の重さの弾なら直進する。

【耐久性】
良好。
但し、パイソン同様のインナーバレルを止めるカラーが割れやすいので注意が必要だ。

【総括】
M29シリーズは古くはマルシン、最近ではタナカからラインナップされている。
しかし前者は基本設計が80年代と古くリアルさに欠ける。
後者は最新モデルではあるが独自のペガサスシステムによりリボルバーらしい「カートリッジ」が存在しないのが残念だ。

映画「ダーティハリー」シリーズでも有名な銃なのでモデルガンでも過去何度かモデル化されているが
4inchのマウンテンリボルバーはあまりモデル化されておらす希少だ。
十分満足できる実射性能に加えてモデルガン並の外観を持つ本モデルは満足度が高いモデルである。