2009.8.23 HTドルパ名古屋4 ディーラー「ブロンドパロット」さん 1/3 パンツァーファウスト60 さぁ来ました、マニアックな武器です。 ロシアのRPG-7などの祖となった、旧ドイツ軍の 携帯式対戦車用無反動砲”Panzerfaust60”です。 60の意味は60cmドール用…ではなくて、 射程距離が60mの仕様である事を表しています。 初期型は30mでしたが、改良されて60mになったそうです。 その後も改良は続き、100、150、250のバリエーションが在りました。 対戦車ライフルは既に無意味でしたが、 このパンツァーファウストは当時の連合軍のすべての戦車を 撃破できる威力を有していました。 この携帯式対戦車用無反動砲の登場により、 歩兵を伴わない戦車単独での作戦行動は不可能になりました。 現代においても、戦車には歩兵を随伴する事で 射程の短い携帯式対戦車砲の脅威を退けるのが常識になっています。 |
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まずはパーツを確認 マーキングを含め20点のパーツ構成です。 本体は透明なプラパイプです(笑) |
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@パーツの切り出し、バリの切り取りを行います。 A歪みのあるパーツをドライヤーで暖めて修正します。 B可動部にプラパイプの軸を通す穴が塞がっているので 2mmのピンバイスで空け直します。 C気泡や欠損をパテで修正します。 |
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仮組みは入念に行います。 どのパーツがどの向きで、どの位置に付くのか? 実物のパンツァーファゥストの写真等を参考にします。 すべてのパーツの修正が終了したら、 照準や発射スイッチなどを組み立てます。 これらのパーツは可動ギミックがあるので どのように動くか確認しながら必要なパーツを接着します。 写真の弾頭の部分は可動部分もないので 比較的簡単に組み立てられます。 組み立てが終了したらサーフェーサーを吹いて 再度、傷や気泡のチェックを行います。 特にパテで修正した部分は思わぬ段差があったりして 何度も修正する事になります。 ここまで完了したらあとはお好みの色で塗装して、 最後にマーキングシールを貼れば完成です。 |
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照準、発射スイッチまわり 写真は携行時の状態。 この状態では発射スイッチを押すことはできません。 |
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照準を上げると、発射スイッチがフリーになります。 | |
発射スイッチ下部のレバーが安全装置になっています。 後ろに引き下げると、照準を上げた状態でも 発射スイッチは押せません。 初期のパンツァーファウスト30では暴発事故が多かった事から 安全装置が追加されているのかもしれません。 |
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照準器は実に簡素なものです。 穴の3つは下から30m用、60m用、80m用です。 写真は60mで照準を合わせています。 照準器の穴と弾頭の上端を合わせる事で仰角を付けます。 |
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使用方法を書いたマニュアルが弾頭に貼り付けされています。 狙いの付けかた、後方の発射炎に注意する事など 重要な部分は図で示されています。 |
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本体の注意書きも水転写式のデカールで再現されています。 | |
塗装は何色で塗るか悩みましたが、 よく見るタンカラーでは面白くないので タミヤのオリーブドラブにしました。 (米軍の色ですが…) 実際のパンツァーファウストは、 様々な色で塗られていたでしょうから どの色で塗っても間違いではありません。 灰色や迷彩なども面白いでしょうね。 キットは弾頭を中空化したり、本体をプラパイプにしたりで、 軽量化が考慮されているのでDDでも構えることができます。 今回のイベント購入価格は5000円でした。 この値段で大物が手に入るのは嬉しいですね。 休日の1日あれば製作可能です。 イベントなどで入手する機会があれば チャレンジしてみるのもいいかもしれません。 |