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■DDIFの修理
DDU、DDD、MDDの内部骨格である、DDIF(ディフ)
基本的な構造は変わらず、微妙なマイナーチェンジを続けて進化してきましたが
弱点は改善されていません。

特に弱いのは、
・首パーツ:ヘッドを交換する際に、引き抜きに失敗すると内部のバネを伸ばしてしまいます。
・腰パーツ:上半身と下半身を分離する際に、結合が硬いと折れてしまいます。
となります。

ここでは、DDIFの修理について一例を挙げて見たいと思います。



<首パーツ>

DDU用首パーツ

右側がボークスDDU内臓の純正品
左側が個人ディーラーさん製作の社外品

ボークス純正では中央のバネを伸ばしてしまうことが良くあります。
また可動範囲も狭いので、後々不満が出てくる部分です。
個人ディーラーさん製作の社外品はドールイベントで購入したものです。
おおむね3000円〜4000円くらいで入手できます。



MDD用首パーツ

MDDもDDUと基本構成は同じです。


破損したMDD首パーツ

しかしながらMDD用は明らかに欠陥があります。
付属のバネのテンションが高く、首のプラパーツの肉厚が薄いのと相まって
写真のように結合部にクラックが入ります。

最新のロットで改善されているかどうか不明ですが、
バネを数巻き切ってテンションを落としましょう。


<背骨パーツ>
まずは使用した工具の紹介

ピンバイス
模型用のものです。
ボークス等の模型店で購入できます。


金やすり
模型店でも買えますが、ダイソー等の100円ショップでも売っています。
数百円で買えるもので十分です。


こちらはDDIFの背骨パーツ(支柱部分)です。
根元からバッキリ折れました。


折れた基部の裏側をヤスリで削り込みました。
写真奥が加工前、手前が加工後


折れた支柱の最下部にも、ピンバイスで穴を開けます。


支柱を取り付ける前の写真です。


分かり易いように、あえて支柱の半分(半柱)のみ差し込んでみました。
折れた支柱パーツのすぐ下にある、基部を止めているボルト(ネジ)を利用して、
穴あけ加工した支柱パーツの穴を通るようにして固定します。


リカバリー完了

このように折れた支柱パーツを包み込むようにして元々あるネジで固定します。
修理費は0円です。
この部分は力が掛かる部分なので接着での復活は難しいでしょう。




背骨パーツ その2
背骨パーツと腰パーツの接合部です。


円盤状のパーツが根元からもげました。

ここは流石に無理か…と思いましたが、ばらしてじっくり観察すると、
ナットが埋め込めそうだったので試してみました。
パーツの内側をナットの形状に削りこみます。

加工が済んだら、円盤状のパーツの代わりに
大きめのワッシャーを噛ませて、皿ネジで止めました。
強度的にも不安が無く、おすすめの修理方法です。


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