はじめに

まずは当サイトをご覧頂きありがとうございます。

あなたがこの項をご覧になっているという事はドルフィードリームに興味を持たれていると思います。
ここではドルフィードリームに関する基本的な内容を記載しています。
少しでもお役に立てれば幸いです。


専門用語

どこの業界にも専門用語はつきものです。
ドール界で比較的多用される用語を記載します。

お迎え ドールを購入したり譲り受けたりする事。
人形者 人形趣味の人
素体 ドールのボディ部分の事。通常は頭(ヘッド)は含まない。
ドルフィー ドール&フィギュアの造語。ボークスのお人形の総称。
スーパードルフィー レジンキャスト製の60cmクラスのボークス製ドール。SDと略される。
ヘッド ドールの頭部の事。
SR ボークスショールーム。ホビー系全般を網羅する販売店。
天使のすみか ドルフィーを販売する専門店。通常はSRの敷地内に併設される。
ウィッグ かつら。髪の毛をネットで纏めたもの。特にドール用語と言う訳でも無い。
色移り 衣装やウィッグの染色が滲み出てヘッドや素体に付いてしまう事。
ドレス ドール衣装の事。リカジェニ時代からの名残らしい。
DDIF 通称ディフ。ドルフィードリームインターフェースの略。内部骨格を指す。
グラスアイ ガラス製の目玉
村アイ ボークスの造形村ブランドで販売されるグラスアイ
アクリルアイ アクリル製の目玉
アニメアイ アニメティックアイズ。アニメ調の目玉
ディーラー 自作ドレスや人形を販売する個人サークルの事。
イベント ドールズパーティやドールショウ等のドールイベント。個人&企業ブースも出典する。
転売ヤー ドール業界自体がニッチの為、一種の生産数は少なく転売を生業とする人々の餌食となる。


ドルフィードリームとは

(株)ボークス社の発売するソフトビニール製大型人形の名称です。
DollfiDreamもしくはDDと表記される事もあります。
サイズはおおよそ1/3で、60cmクラスに類別されます。
また姉妹品としてMDDと呼ばれる小柄なDDもあります。
(MはMiniの略。UZIに対するMiniUZIのようなもの・・・)

他のドールとの違い

サイズ的には同社のSD(SuperDollfi)に近い為、アウトフィットの中には互換性のあるものもあります。
SDの素材はレジンキャストと呼ばれる硬質なプラスチックです。
どちらも一長一短があり、優劣は付け難いです。
また他社の競合製品として60cmオビツドールがあります。

種別 材質 体型 長所 短所
SD、MSD、SDC レジンキャスト 比較的リアルな体型 ・重量感
・肌の透明感
・色移りし難い
・黄変と呼ばれる変色
・揮発成分抜けによる硬化、劣化などが
比較的短期間で発生する。
・ポーズの固定は苦手
DD、MDD 硬質ソフビ モデルのようなスタイル ・軽量
・ポージングが比較的容易
・衣装からの色移り
・ロングスパンでの変色、硬化、劣化
・オビツ60系に比べて可動範囲が狭い
オビツ60、アゾン60 硬質ソフビ 同上 ・軽量
・ポージング固定が容易
・可動範囲が広い
・衣装からの色移り
・ロングスパンでの変色、硬化、劣化
・DD比では造形に色気が無い


DDの種類

SDに近い構造の旧素体(DDT)と現行の素体(DDU)に類別されます。
DDTはテンションゴムと呼ばれる糸ゴムで各パーツを結合しています。(詳しくはこちら
DDUはDDIF(ディフ)と呼ばれる内部骨格を持ちます。(詳しくはこちら

現在購入できるのはDDUのみです。
またDDUにも数種類存在します。
素体 肌の色 胸の大きさ 素体単体販売 単体販売されているヘッドの種類 スペア/オプションパーツ
DDT 肌色 M胸 無し(販売終了) 01、02、03 L胸、首部アタッチメント、Sカン、手のひら4種
DDU 肌色 M胸 有り 01、02、03 L胸、下腹部、太腿、手のひら4種
DDU ホワイト M胸 有り 01、02、03(ホワイト) L胸、下腹部、太腿、手のひら1種(ホワイト)
DDU 褐色 M胸 無し(サンジー) - -
MDD 肌色 M胸 無し(玉野まゆ) - 手のひら3種
MDD 肌色 L胸 無し(大空寺あゆ) - 手のひら3種
(2007.07.14現在)


どこで買えるのか

<素体、ヘッド、ドレスの購入>
組み立てに必要なアイテムは最寄のボークスSRもしくは天使のすみかで購入できます。
あるいは公式webサイトの通販が利用できます。
但し供給が安定しない為、時期によっては素体の在庫が品薄な事が多々あります。
ボークス製品は独自の流通ルートを持つ為に一般の模型店には流通していないので要注意です。

<限定ドールの購入>
ドールズパーティと呼ばれるボークス社のイベントが年に数回行われますのでそちらに参加するか、
もしくはアフターイベントと呼ばれるボークスSRでの限定品販売イベントで購入が可能です。


DDの特徴として完成品の一般販売が無く、すべてイベント限定品です。
イベントでの限定品購入は毎回抽選による争奪戦となり、
初心者が最初の一歩として踏み出すには大変敷居が高いものとなっています。
そこでまずは素体とヘッドなどを組み合わせたオリジナルドールの作成から始めるパターンとなります。


価格は?

DDU素体本体は22050円、ヘッドは3675円〜となります。
その他にもウィッグやドールアイ、メイク一式等を含めるとおおよそ4万円程度は必要です。(衣装は別)

限定ドールの場合種類によって価格はまちまちですが、
年々価格は上昇してきており5万円以上を見込んでおいたほうが良いでしょう。

ただひとつ言える事はこの趣味はお金が掛かると言うことです。
ドレスやウィッグ等は安いものでも数千円からで、単品で1万円超えのアイテムも珍しく有りません。
気が付くと年間50万円〜100万円くらいは掛かっています。
これを安いと見るか高いと見るかは人それぞれと言えます。


組み立ては難しい?

素体を購入してきて、ヘッドを作成して取り付けるだけですので簡単です。

素体自体も完成品として販売されていますし、ヘッドも簡単なメイクでもそれらしく見えます。
ヘッドのメイクにはプラモデル用の塗料を使ったり、画材であるアクリル絵の具を使ったりとまちまちですが
各々が扱いやすいもので結構です。

メイクやウィッグの処理は拘れば奥深いですが、いきなり完璧なものを目指そうとせずに
すこしづつ替えて行くと良いかもしれません。

但し、どうしても自分には無理、あるいは更にハイレベルなメイクのヘッドが欲しいという場合には
専門のカスタマーさんに依頼するという手もあります。



メンテナンス

DDの運用で最も気を付けなければいけない事、それは色移りです。
濃い目の衣装、ウィッグはかなりの高確率で色移りします。
やっかいな事にボークス製のDD用純正品でも色移りは発生します。

対処方法はまちまちですが、

・濃い色の衣装/ウィッグは着せない
・着せる前に一度洗濯する
・つや消しクリアーでコーティングする
・色移り専用素体を用意する

といった消極的なものしかありません。
どれも気休め程度なので今の所これで完璧!というような手法は無いのが現状です。
(着せないという選択肢は難しいです・・・)


衣装の調達

・ボークスSR、すみか、通販の在庫品を購入
・上記販売店の月一回程度のドレスフェアーなどのイベント販売品
・ドルパイベントの先行販売品(=限定品)
・アフターイベントの先行販売品(=限定品)
・ドルパなどのドールイベントで個人ディーラーさんから購入
・アゾンの販売店もしくはインターネット通販で購入


フィッティングの安心感から言えばボークスのDD用純正品(天使のころも、ラ・ペルソナーレコレクション等)がお勧めですが
イベント限定の入手性の悪さや、選択肢が少ない事や、価格の高さがネックになります。

個人的にはアゾン製の60コレクションがお勧めです。
可憐なドレスからOL、メイド、体操服まで一般的な衣装からマニアックな衣装まで一通り揃います。
また価格も比較的安価で入手製も良いです。
DDとのフィッティングもそれほど悪くは無いので私も重宝しています。

ただこの趣味を長く続けていると、ほぼ例外無く既製品では物足りなくなってきます(笑)
その場合はイベントなどで個人ディーラーさんから購入するか、究極的には自作となります。


ディスプレイ法

人によってまちまちですが、私の場合はSD用サドルスタンドと長いすを購入して
それぞれ立たせたり、座らせたりしています。
どちらも数千円しますが、価格なりのしっかりとした造りなのでひとつづつくらいはあっても良いでしょう。


マナー、モラル

<専門店内やイベント会場内以外ではでお人形を出さない。>
周りがお人形者ばかりだと麻痺しますが世間一般には理解され難い趣味であると自覚してください。

<テンションを上げ過ぎない>
イベント会場では同好の士が集えば無意識にテンションが高まりますが、寝不足の私の為に少し考慮して頂ければ幸いです(笑)

<転売をしない>
目の前で売りきれるとショックがでかいです(笑)


写真撮影

はっきり言って私が教わりたいくらいですが(^^;)
私なりのポイントを書くと・・・

・照明は明るめ(影を減らす為に2灯以上が望ましい)
・ウィッグは乱れを梳かす
・視線を合わせる
・人体に無理な姿勢は避ける(よくある失敗は、横向きの首の角度などを曲げ過ぎると不自然に見えます。)
・ピントを合わせる(照明が暗いとピンぼけしやすいです)


サイト、blog開設

ここまでくればサイトを開設したくなりますよね?
各メーカーの著作権、肖像権、個人のプライバシーを侵害しないように注意を払えばOK。

他に気を付けるのは、「他人にされて嫌な事は自分もしない」という事。
子供みたいな約束ですけど、シンプルなだけに重要な事です。
ネットの世界とはいえ画面の向こう側は生身の人間です。
相手に不快感を与えないよう、おもしろおかしく運営してください。

あとは「見られている」という意識を持つ事。
折角のサイト運営ですから多くの人に見て頂いたほうが運営に張り合いが出ますよね。
愚痴や嫌味を延々読みたい人はいないはず。
そういうときは更新を避けて、気が向いた時に更新する。
趣味ですから、更新は好きなときでいいんです。

慣れてくると、無意識のうちにサイトのネタを考えているようになります(笑)